派生設計の自動化
仕様違いの類似設計を、仕様の読み取りからモデル・図面の生成まで通しで作る。
- 期間
- 5ヶ月
- 産業用機械・装置メーカーの設計部門
- 輸送機器・装置部品メーカー
- 受注ごとに仕様が変わる製品を扱う設計部門

こんなご相談をいただきます
受注ごとに仕様が少しずつ違う製品を設計しています。基本構造は決まっていて、寸法、材質、オプションの組み合わせが変わります。設計者は過去の類似案件を探し、コピーして寸法を直し、図面を出し直します。
一件ずつは難しくありません。ただ件数が多く、設計者の時間の相当部分がここに入ります。新規開発に使える時間が削られます。
若手に任せると、どこを直し忘れると問題になるかが分からず、出図後に手戻りが出ます。結局ベテランが確認することになり、確認の列ができます。
パラメトリックのテンプレートを整備していても、仕様書を読んでどのテンプレートのどのパラメータに落とすかは人が判断しています。ここが残る限り、件数に対して人が要る構造は変わりません。
標準構成
この範囲であれば、期間と費用の目安を初回の面談でお出しできます。範囲を外れる場合は、 パッケージに寄せずに個別のお見積りとします。
- 対象
- 1製品系列の派生設計。基本構造が共通で、寸法・材質・オプションが変わるもの
- CAD
- 1種(SolidWorks、Inventor、NX、CATIA など API が開いているもの)
- 入力
- 仕様書または受注データ
- 出力
- 3Dモデル、2D図面、部品表
- 期間
5ヶ月
PoC 1ヶ月 + 本開発 4ヶ月
- 体制
- エンジニア2〜3名
クラウド利用料、外部APIの従量課金、GPU等のハードウェア、既存システム側の改修は含みません。 保守は開発とは別に月額で契約します。
工数削減の試算
年200件の派生設計を前提に置いた場合の計算です。効果をお約束するものではありません。 初回面談では、この表の数字を貴社の実数に置き換えてお出しします。
現在
1件あたり8時間。過去案件の検索、寸法の修正、図面の出し直し
133 時間/月
導入後
生成結果の差分確認と承認のみ。1件あたり1.5時間
25 時間/月
差
時給 4,500 円で換算
108 時間/月
- 削減額(月)
- 約 49 万円
- 削減額(年)
- 約 583 万円
時給は、年収600万円の設計者に法定福利費等を含めた額を年間1,800時間で割った概算です。設計標準の範囲外に回る案件は含んでいません。クラウド利用料や外部APIの従量課金、保守費は含んでいません。
何をつくるか
LLMにCADを直接操作させません。仕様の解釈と、決められた操作の組み立てにだけ使います。形状はCADのAPIを通して、既存のテンプレートから作ります。
- 仕様の読み取り — 仕様書や受注データから、寸法・材質・オプションを構造化した値として取り出します。読み取れなかった項目は空欄のまま人に出します
- 設計ルールの照合 — 取り出した値が設計標準の範囲に入っているかを確認します。範囲外は自動生成せず、設計者に回します
- モデルと図面の生成 — CADのAPIを通して、テンプレートに値を入れてモデルを作り、図面と部品表を出します
- 差分の提示 — 生成したモデルが、基準となる過去案件とどこが違うかを一覧で出します。設計者はこの差分を見て承認します
- 記録 — どの仕様からどのモデルが出たかを残します
自由な形状生成はしません。社内に既にある設計標準とテンプレートの範囲を、速く正確に回すためのものです。
貴社にお願いすること
- 生成結果の承認と出図
- 設計標準の範囲外だった案件の設計
- 設計標準そのものの更新
進め方
検証の主目的は、仕様のどこまでがルールで決まり、どこからが設計者の判断かを切り分けることです。一致しなかったケースの理由を分類すると、ルールとして書けるものと判断が要るものに分かれます。前者が自動化の対象範囲、後者が人に残す範囲になります。
- STEP01
PoC
1ヶ月
過去1年分の受注仕様と出図を突き合わせ、ルールと人の判断を切り分けます。
- STEP02
本開発
4ヶ月
仕様の読み取りからCAD生成、差分の提示までを作ります。
- STEP03
立ち上げ
合計5ヶ月
設計者の承認手順に組み込み、範囲外案件の回し方を確定します。
検証で見ること
- 仕様書から値を正しく取り出せた割合
- 生成したモデルが、実際に出図された図面と一致した割合
- 設計者に回った割合と、その理由の内訳
検証で見送りの判断が出ることもあります。これも成果として扱い、その旨を正直にお伝えします。
向かないケース
次に当てはまる場合、このパッケージではご期待に沿えません。判断を早めていただくために書いています。
- 一品一様で、派生の型がない。テンプレートに落とせる共通構造がなければ成立しません
- 設計ルールが文書化されておらず、熟練者の判断の中にある。ルールの言語化が先になります
- 使っているCADにAPIが開いていない、または自動実行を認めていないライセンス形態
- 過去案件のモデルデータが整理されておらず、どれが最新版か分からない
- 派生設計が年間数十件程度。作る費用を回収できません
- 出図に外部認証や顧客承認の固有プロセスがあり、そこが律速になっている。設計時間を縮めても全体が変わりません